緊急避妊で最も重要なのは、性交からの経過時間です。日本で承認されているレボノルゲストレル1.5mg製剤は性交後72時間以内に、できるだけ早く服用することが基本とされています。服用が遅れるほど期待できる効果は下がるため、「どのサービスが安いか」より「今から何時間後に、確実に薬を飲めるか」で選んでください。
ネット上には、医師の診察を受けるオンライン診療サービスだけでなく、海外から医薬品を取り寄せる個人輸入サイトも存在します。これらはまったく別のものです。「オンラインだから怪しい」ではなく、中身で判断するための基準を整理します。
- 安全に選ぶ基準は「医師の診察があるか」「国内承認薬か」「いつ服用できるか」の3点
- 国内承認のレボノルゲストレルを扱うサービスではマイピルが総額11,110円で最安。診察は電話で顔出し不要、送料は全国一律
- 深夜・早朝に必要になった場合は24時間365日受付のソクピル
- 個人輸入サイトは避けてください。品質が確認できず、到着時期も読めず、救済制度の対象外です
安全なオンライン診療を選ぶ3つの絶対基準
広告の「最安」「最短」だけで選ばず、次の3点を確認してください。この3つを満たしていれば、「怪しいサービス」を掴むことはまずありません。
「診察不要」ではなく、医師による問診・診察が行われるかを確認してください。サービス運営会社と実際に診療する医療機関が異なる場合は、その関係も確認しておきましょう。商品をカートに入れて先に購入する形式なら、それは診療ではありません。
日本で緊急避妊薬として承認されている経口薬はレボノルゲストレル1.5mg製剤です。オンライン診療サービスでは120時間用としてウリプリスタル酢酸エステル製剤を扱うところもありますが、これは日本では緊急避妊薬として承認されていません。国内未承認薬は医薬品副作用被害救済制度の対象外です。
「即日発送」と「即日到着」は別です。診療締切、決済締切、配送対象地域、追加料金、翌日配送対象外地域を確認し、実際に服用できる時刻がタイムリミット内か判断してください。梱包や伝票表記もサービスごとに確認しましょう。
【2026年8月調査】安全基準で比べるオンライン診療サービス
「医師によるオンライン診療」「料金・配送条件を公式サイトで確認できる」という条件で、実在するサービスを比較します。国内で承認された薬を扱うサービスを上に配置し、順位付けではなく現在の公式情報を整理したものです。
| サービス名 | 取扱薬・承認状況 | 救済制度 | 参考総額(最安構成) | 受付時間・診察形式 | プライバシー・受取 |
|---|---|---|---|---|---|
| マイピル 国内承認薬で最安 |
レボノルゲストレル 国内承認 |
対象になり得る | 11,110円 薬代8,690円+診察料1,650円+送料770円(全国一律) |
診療8:00〜20:00・年中無休 電話診察(顔出し不要) 平日16:00/土日祝12:00まで当日発送 |
郵便局留め・ヤマトセンター留めに対応。品名「サプリメント」 |
| メデリピル ※提携医療機関の医師が診療 |
レボノルゲストレル錠9,900円/ノルレボ錠11,000円 国内承認 |
対象になり得る | 11,550円 診療代1,650円・通常送料は当社負担 |
LINE内の予約枠 ビデオ通話(音声のみでも可) 東京23区は当日17時までで+3,850円の当日お届けプラン |
白無地封筒・品名「雑貨」。ネコポスでポスト投函。届け先氏名の変更は不可 |
| クリニックフォア | 国内後発品9,680円/国内先発品17,600円 国内承認(海外製も取扱い) |
薬剤により異なる | 11,880円 診察料1,650円+送料550円 |
平日7:00〜24:00・土日祝も診療 ビデオ通話 目安16:00までの決済で当日発送。北海道・中国・四国・九州・沖縄・離島は最短2日 |
梱包・伝票表記の具体的な記載は確認できず(2026年8月時点)。Paidy・GMO後払い・代金引換に対応 |
| DMMオンラインクリニック ※診療は提携医療機関が実施 |
レボノルゲストレル錠11,480円/ノルレボ錠12,480円 国内承認 |
対象になり得る | 12,030円 診察料0円+配送料550円 |
24時間オンライン診療 通常配送は平日15:30/土日祝14:30までの受診が当日発送の目安。東京23区・大阪市24区は追加料金で当日便 |
指定住所への配送のみ。伝票の品名欄はヤマト運輸「医薬品」、日本郵政「薬」で変更不可 |
| ソクピル 24時間365日受付 |
海外製 国内未承認 |
対象外 | 13,255円 薬代8,800円+システム利用料3,630円+送料825円 |
24時間365日(土日祝を含む24時間体制と公式に明記) 電話診察(顔出し不要) エクスプレス便は別途9,900円 |
配送。後払いに対応 |
| エミシアクリニック | Madonna 8,778円 国内未承認・個人輸入(公式に明記) |
対象外 | 10,714円 診察料1,078円+送料858円 |
LINE受付は24時間との案内あり LINEで問診・診察 超特急便は19:00までの決済で最短1時間(23区内5,500円/23区外9,900円/神奈川・埼玉・千葉13,200円) |
ポスト投函。自宅以外の住所・配送センター留めの案内あり |
※料金・診療時間・発送締切・配送地域・取り扱い薬は変更される場合があります。参考総額は最安構成での目安で、当日便などの追加料金は含みません。診察の結果、医師の判断により処方されない場合があります。
個人輸入(海外通販)を選ぶべきでない2つの理由
厚生労働省は、医薬品等を海外から購入する際のリスクとして、個人輸入される外国製の医薬品について、日本の薬機法に基づく品質・有効性・安全性の確認がなされておらず、期待した効果が得られない製品、有害な物質を含む製品、偽造製品などの可能性があるとして注意を呼びかけています。
緊急避妊は時間が重要です。レボノルゲストレル1.5mg製剤は性交後72時間以内に、できるだけ速やかに服用することが基本です。海外からの配送では到着日が読めず、時間的に間に合いません。
個人輸入品には、日本の承認審査による品質・有効性・安全性の保証がありません。実際、2016年にファイザー・バイエル薬品・日本新薬・日本イーライリリーの4社が合同で行った調査では、日本語で運営される個人輸入代行サイトから購入したED治療薬の40.0%が偽造品と判定されました。有効成分が承認用量を超えていたもの、不足していたもの、まったく含まれていなかったものが確認されています。
「約40%が偽造品」の数字について
この調査の対象はED治療薬であり、アフターピルの調査結果ではありません。ただし調査対象は「日本語で運営されている個人輸入代行サイト」で、国内の医療機関によるオンライン診療は含まれていません。つまりこの数字は「オンラインが怪しい」根拠ではなく、個人輸入代行サイトの危険性を示すデータです。
【最初に確認】あなたにとって確実なルートはどれか
緊急避妊の手段は現在3つあります。どれが最も早く服用できるかは、現在地・時刻・経過時間によって変わります。まず自分がどのケースに当てはまるかを確認してください。
→ オンライン診療が最も確実です。
受付時間内であれば、店舗の場所や在庫に左右されず医師の診察まで進めます。国内承認薬を扱うサービスではマイピル(11,110円)が最安、深夜・早朝は24時間365日受付のソクピルが選択肢です。ただし「発送日」ではなく実際に服用できる時刻を逆算し、72時間以内に収まるかを必ず確認してください。
→ 条件が揃えば薬局が最も早く、費用も抑えられます。
ただし取扱店舗は限られ、在庫と研修修了薬剤師の在席が必要です。来店前に必ず電話で確認してください。移動してから買えないと分かると、そのぶん服用が遅れます。
→ 産婦人科の対面診療、またはオンライン診療で医師に相談してください。
72時間超は薬局販売の対象外です。夜間・休日で受診先が分からない場合は、救急安心センター事業(#7119)や各都道府県の救急医療情報センターで相談できます。
アフターピルのオンライン診療とは

オンライン診療とは、スマートフォンなどを使って医師の診察を受ける診療方法です。緊急避妊については、厚生労働省の「オンライン診療の適切な実施に関する指針」に基づく緊急避妊に係る取組で、一定の要件のもと、産婦人科医または厚生労働省が指定する研修を受講した医師が初診からオンライン診療を行うことが許容され得るとされています。
| 比較項目 | 医師のオンライン診療 | 個人輸入(海外通販) |
|---|---|---|
| 医師の診察 | あり。医師が問診・診察を行い、処方の可否を判断する | 通常は日本の医師による診察・処方を伴わない |
| 薬の承認状況 | サービスにより国内承認薬と国内未承認薬の両方がある(申込前に確認できる) | 日本の薬機法に基づく品質・有効性・安全性の確認を受けていない外国製品が含まれる |
| 到着の見込み | 発送締切と到着予定日が明示される | 海外等から配送されるため到着時期が読みにくい |
| 副作用被害救済制度 | 国内で承認・許可された医薬品を適正に使用し、一定以上の健康被害が生じた場合は対象となり得る。国内未承認薬は対象外 | 個人輸入した医薬品による健康被害は救済制度の対象外 |
薬局での購入も正規ルートですが、条件があります
2026年2月2日、レボノルゲストレルを有効成分とする緊急避妊薬「ノルレボ」が要指導医薬品として発売され、処方箋なしでの購入が可能になりました。さらに2026年3月9日には、同一成分の「レソエル72」も発売されています。いずれも国内承認薬のため、安全性という点では確実な選択肢です。
| 製品名 | 販売元 | 希望小売価格(税込・1錠) | 発売日 |
|---|---|---|---|
| ノルレボ | 第一三共ヘルスケア | 7,480円 | 2026年2月2日 |
| レソエル72 | アリナミン製薬 (製造販売:富士製薬工業) |
6,930円 | 2026年3月9日 |
どちらも有効成分はレボノルゲストレル1.5mgで、性交後72時間以内に1錠を服用します。価格は店舗により異なる場合があります。
購入には5つの条件があります
未成年の方へ:薬局での購入は年齢制限がなく、保護者の同意や付き添いも不要です。一方、オンライン診療は18歳以上限定や保護者の同意・同席が必要なサービスがあります。年齢によっては薬局のほうが確実です。
なお、性交同意年齢である16歳未満の方には、産婦人科等への受診勧奨が行われます。
効果を左右する2つの要素:時間と併用薬
1. 服用までの時間
レボノルゲストレル製剤は、性交後72時間以内に、できるだけ早く服用することとされています。時間が経つほど期待できる効果は下がります。また、服用しても妊娠を完全に防げるわけではありません。すでに妊娠が成立している場合には効果がなく、性交前に服用しても妊娠を防ぐことはできません。
なお日本産科婦人科学会の指針では、72時間を超えても120時間までは効果が期待できるとされています(120時間を超えた場合のエビデンスはありません)。ただし72時間を超えた使用は承認された用法・用量の範囲外で、薬局販売の対象外にもなります。この場合、医師に相談できるのはオンライン診療か対面の産婦人科です。
2. 併用している薬・サプリメント
肝臓の薬物代謝酵素を強く誘導する薬やサプリメントを使用していると、レボノルゲストレルの血中濃度が下がり、避妊効果が減弱するおそれがあります。代表的なものは次のとおりです。
- リファンピシンなどの抗結核薬
- 一部の抗てんかん薬(カルバマゼピン、フェニトイン、フェノバルビタールなど)
- 一部の抗HIV薬
- セント・ジョーンズ・ワート(セイヨウオトギリソウ)を含むサプリメント
これらを使用している場合や、持病・アレルギーがある場合は、医師または薬剤師に必ず伝えてください。「診察がある」ことの実質的な意味は、こうした条件を確認したうえで処方の可否を判断してもらえる点にあります。
✅ 受診・購入前の安全確認チェックリスト
服用後に必ず確認すること
緊急避妊薬は、飲んだら終わりではありません。服用後にも確認すべきことがあります。
服用しても妊娠を完全に防げるわけではありません。服用から約3週間後に妊娠検査薬を使用するか、医療機関を受診して確認してください。月経が予定より7日以上遅れる場合や、通常より明らかに軽い場合も同様です。
服用後に消退出血がみられたり、次の月経が予定日からずれたりすることがあります。ただし不正性器出血や妊娠初期の出血を月経と区別できない場合もあります。強い腹痛や大量の出血など、気になる症状がある場合は医療機関に相談してください。
緊急避妊薬は継続的な避妊薬ではありません。服用後に性交がある場合は、コンドームなど別の避妊が必要です。繰り返し必要になる状況であれば、低用量ピルなど継続的な避妊方法を医師に相談してください。
緊急避妊薬に性感染症を防ぐ効果はありません。不安がある場合は、時期を見て検査について医療機関に相談してください。
よくある質問(FAQ)
まとめ|「オンラインだから怪しい」ではなく、中身で判断する
アフターピルを必要とする状況では、「オンラインか薬局か」という手段そのものより、今から最も確実に、適切な薬を服用できる方法はどれかを確認することが重要です。
安全に選ぶ基準は「医師の診察があるか」「国内承認薬か」「いつ服用できるか」の3点です。この3つを満たすサービスの中で総額が最も安いのはマイピル(11,110円)で、診察は電話のため顔を映す必要がなく、郵便局留め・センター留めにも対応しています。深夜・早朝は24時間365日受付のソクピルが選択肢です。
ソクピルの口コミはこちら →
薬局での購入(6,930〜7,480円・税込)も国内承認薬のため安全性は確実ですが、対応店舗・在庫・薬剤師の勤務・営業時間・72時間以内という条件をすべて満たす必要があります。近くに対応店舗があり営業時間内なら、来店前に電話で確認してください。
服用後は約3週間後に妊娠の有無を確認し、その後の避妊についても医師に相談しましょう。
避けるべきなのは、医師の診察を介さない個人輸入サイトです。品質が確認できず、到着時期も保証されず、救済制度の対象にもなりません。





コメント