アフターピルを服用したのに、なかなか生理が来ない。その不安は自然なものですが、生理が来ないこと自体は、多くの場合すぐに心配する必要はありません。
アフターピルの服用後は、ホルモンバランスが一時的に変化するため、生理周期がずれることがあります。大切なのは「生理が来た・来ない」だけで判断せず、決められた時期に妊娠の有無を確認することです。
予定より7日以内の遅れは、経過を見てよい範囲です。アフターピルの服用後、生理周期が乱れることは珍しくありません。
出血の有無だけでは、妊娠していないと判断できません。服用から約3週間後を目安に、妊娠検査薬を使用するか医療機関を受診してください。
7日以上遅れている、検査薬が陽性、強い腹痛や普段と違う出血がある場合は、自己判断で待たず産婦人科へ相談してください。
※最終確認日:2026年8月24日。本記事は一般的な情報提供を目的とし、個別の診断に代わるものではありません。
なぜ生理がずれるのか

アフターピルに使われるレボノルゲストレルやウリプリスタル酢酸エステルは、排卵を抑制または遅延させることで妊娠の成立を防ぐ薬です。日本産科婦人科学会の指針でも、主な作用は排卵の抑制・遅延によるものとされ、着床を妨げる作用は認められないとされています。
服用のタイミングによって、その周期の排卵が本来の予定より早まったり遅れたりします。排卵の時期がずれれば、その後に来る生理の時期も連動してずれます。これが「生理が来ない」「早く来た」と感じる主な理由です。
消退出血と生理は別のものです
服用後数日以内に少量の出血が起こることがあり、これは「消退出血」と呼ばれます。消退出血が起きない人もいます。消退出血の有無は、その後の本来の生理が来るかどうかとは別の現象です。「出血がなかったから効いていない」と自己判断しないでください。
いつまで様子を見てよいか
日本産科婦人科学会の指針では、月経が予定より7日以上遅れた場合は、妊娠検査を行うことが勧められています。逆に言えば、7日以内の遅れは、様子を見てよい範囲とされています。
| 経過 | 考え方 |
|---|---|
| 服用から約3週間後 | 妊娠検査薬を使うか、医療機関を受診して妊娠の有無を確認する時期 |
| 予定日から7日以内の遅れ | ホルモンバランスの変化として珍しくない範囲。経過を見てよい |
| 予定日から7日以上遅れている | 妊娠検査薬で確認し、陽性または判断に迷う場合は産婦人科を受診 |
| 検査薬が陰性でも、その後も生理が来ない | 数日〜1週間後に再検査するか、産婦人科へ相談する |
出血がある=妊娠していない、という意味ではありません。不正出血や消退出血と、妊娠している場合の出血は、見た目だけで区別できないことがあります。予定どおりの周期で、普段と同じような生理が来たかどうかで判断してください。
こんな場合は自己判断せず受診してください
- 予定日から7日以上生理が来ない
- 妊娠検査薬が陽性だった
- 検査薬が陰性でも、その後1〜2週間経っても生理が来ない
- 普段と明らかに違う強い下腹部痛がある
- 大量の出血、めまいや意識が遠のく感覚がある
- 妊娠の可能性がある状態が続き、次の対応を相談したい
強い腹痛・大量出血・意識が遠のくなどの症状がある場合は、検査結果を待たず、速やかに医療機関を受診してください。必要に応じて救急要請も検討してください。
服用した薬によって違いはあるか
72時間用のレボノルゲストレル、120時間用のウリプリスタル酢酸エステルのどちらでも、「服用から約3週間後に確認する」という基本の考え方は同じです。薬の種類によって、確認方法を大きく変える必要はありません。
ウリプリスタル酢酸エステルは、日本国内では緊急避妊薬として未承認です。国内未承認薬は医薬品副作用被害救済制度の対象外です。服用後の経過や副作用について不安がある場合は、処方を受けた医療機関に確認先を聞いておくと安心です。
受診先に迷ったら
服用後の相談は、処方を受けた医療機関・オンライン診療サービス、または近隣の産婦人科で受け付けています。オンライン診療の中には、服用後の相談をLINE等で受け付けているサービスもあります。
検査薬が陽性だった場合や、強い症状がある場合は、オンラインでの相談を待たず、対面で受診できる産婦人科を探してください。触診や超音波検査など、対面でなければ確認できないことがあります。
妊娠検査薬の使い方
市販の妊娠検査薬は、生理予定日から1週間後以降の使用が目安とされています。アフターピル服用後は生理周期がずれることがあるため、服用から約3週間後という基準で確認してください。早すぎるタイミングで検査すると、正しい結果が出ないことがあります。
同意のない性交だった場合・費用が心配な場合
同意のない性交や性暴力の被害にあわれた場合、その後の検査・受診にかかる費用についても相談できる窓口があります。費用を理由にあきらめる必要はありません。
性犯罪・性暴力被害者のためのワンストップ支援センター
全国共通短縮番号「#8891」(はやくワンストップ)。最寄りのセンターにつながり、医療機関の案内や費用面の相談ができます。
警察の性犯罪被害相談電話
「#8103」(ハートさん)。緊急性のない相談は「#9110」でも受け付けています。
電話で話すことがつらい場合は、多くのセンターでメールやSNSでの相談も受け付けています。16歳未満の方が関わる場合も、必ず窓口や医療機関に相談してください。
よくある質問(FAQ)
まとめ|生理の有無より「約3週間後の確認」を優先する
アフターピル服用後に生理が来ないこと自体は、多くの場合すぐに心配する必要はありません。薬の作用でホルモンバランスが一時的に変化し、周期がずれることがあります。
出血の有無で判断せず、服用から約3週間後を目安に妊娠検査薬を使用するか、医療機関を受診してください。予定日から7日以上の遅れ、検査薬の陽性、強い腹痛や普段と違う出血がある場合は、自己判断で様子を見続けないでください。
迷ったときは、一人で抱え込まず産婦人科やオンライン診療の相談窓口を頼ってください。
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本記事は一般的な情報提供を目的とし、個別の診断を行うものではありません。体調に不安がある場合は、自己判断せず医師にご相談ください。





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